愛知県安城市の小さなロースタリーから、2人の焙煎日本チャンピオンが生まれました。
ひとりは、FUKUSUKE COFFEEを始める前の代表・三浦。 もうひとりは、お客様としてふらりと訪れ、いまは一緒に焙煎している榊。
ふたりが立ったのは、同じ大会の同じ舞台でした。1st Crack Coffee Challenge。35歳以下の若手焙煎士が、日本一を競う大会です。
「日本一」と聞くと、少し大げさに感じるかもしれません。でも、どんな大会で、何を競うのかを知っていただけたら。その言葉の重みが、きっと伝わるのではないかと思っています。
1st Crack Coffee Challengeってどんな大会?

1st Crack Coffee Challengeは、ちょっと変わった大会なんです。
世の中の焙煎大会の多くは、「いちばんおいしいコーヒーを焼いた人」が勝ちます。でも、この大会は違います。
まず予選では、主催者から全員に同じ「お題の豆」が届きます。その焙煎豆をカッピングして、どんな意図で焼かれたのかを読み解きます。

そして自分の焙煎機で、お題に使われた生豆を焙煎して、できるかぎり同じ味を再現します。

お題に近ければ近いほど、高い評価をもらえる仕組みです。
しかも採点は、感覚だけにたよりません。
焼いた豆は、赤外線をあてて成分を分析するFT-IRという機械や、香りの成分を一つひとつ分けて調べるガスクロマトグラフィーにかけられます。お題の豆との差が、数値でもはっきりと出てしまうんです。
味覚のごまかしがきかない世界、と言えばいいでしょうか。
その科学的な予選と、プロの審査員によるカッピングを通り抜けて、決勝に進めるのはわずか6名。
決勝では、自分で淹れた一杯をふるまいながら、「あなたが考えるコーヒーの今とこれから」をテーマにプレゼンテーションを行います。

焙煎の技術、抽出の腕、そして自分の言葉で想いを届ける力。そのすべてが問われる、めずらしい大会です。
ひとつめの優勝は、お店が生まれる前に
最初の「日本一」は、2022年でした。
代表の三浦が、記念すべき第1回大会で優勝しました。実は、FUKUSUKE COFFEEを開業する、その前の年のことです。

決勝で三浦が選んだテーマは、「コーヒーを通じて幸せの輪を広げる」
環境問題や争いごとを前にして、焙煎士ひとりにできることは、とても小さく思えるかもしれない。それでも、一人ひとりが考えて動くことが、やがて大きな力になっていく。
そんな想いを、一杯にこめて伝えました。
このとき決勝でふるまったブレンドが、いまのSAKURAI BLENDのもとになっています。地元・桜井への感謝をこめた、FUKUSUKEの定番の一杯です。

三浦がどんな気持ちで大会に臨んだのか。そのときのインタビューは、こちらの読みものでくわしくお話ししています。
ふたつめは、郵便局の帰り道から
ふたつめの「日本一」は、2025年。
焙煎士の榊が優勝しました。

榊とFUKUSUKEの出会いは、ほんとうに偶然でした。
榊が郵便局の帰り道、改装中の建物をのぞいてみたら、そこにエスプレッソマシンがあった。それがオープン前のFUKUSUKE COFFEEでした。
その後すぐに、オープン前のクラウドファンディングから参加し、お店がオープンしてからも頻繁に通ってくれるうちに意気投合して、三浦から口説くかたちでFUKUSUKE COFFEEの一員になってくれたんです。笑
実は榊の本業は、パーソナルトレーナー。

体を整える仕事と、コーヒーを届ける仕事。一見すると遠いふたつが、榊のなかではまっすぐつながっていました。
決勝のテーマは、「五感で味わう」
審査員に目を閉じてもらい、お湯が粉に触れる音、立ちのぼる香り、手のひらに伝わるカップの温もりまで、まるごと感じてもらう。
知識として「知っている」ことと、体で「分かる」こと。その違いを、目の前の一杯で伝えようとしました。
そんな、榊の郵便局の帰り道から日本一になるまでの道のりは、榊自身の言葉でこちらの読みものに綴っています。
並んだ、ふたりの優勝得点
おもしろい共通点があります。
2025年、榊が優勝したときのスコアは168点。 そして2022年、三浦が優勝したときも、同じ168点だったんです。

ねらってそろえられる数字ではありません。だからこそ、なんだか不思議で、うれしくなってしまいます。
性格も、歩んできた道のりも、まるで違うふたり。それでも同じ舞台で、同じ点数で、日本一になりました。
ここに、私たちが大切にしていることが表れているように感じます。
おいしい一杯は、誰かひとりの才能だけで生まれるものではない。コーヒーをていねいに読み解いて、心をこめて焼く。その向き合い方を、お店のみんなで分かち合っている。
だから、ふたりめのチャンピオンが生まれたのだと思っています。
その一杯を、あなたのもとへ

「日本一」という言葉は、ともすると遠くに聞こえるかもしれません。
でも私たちにとって大切なのは、トロフィーそのものではないんです。
コーヒー豆の素材が持つ味を正確に捉えること。それを焙煎で狙った美味しさに仕上げること。

込めた想いを、言葉にして届けられること。それは特別な日だけのものではなく、毎日の焙煎の、お客様の一杯のなかに、いまも息づいています。

安城の小さなロースタリーから焼き上がる豆には、二度の日本一を支えてきた手しごとが宿っています。
そんな一杯で、あなたの日々に、そっと「福」を届けられたら。
それが、FUKUSUKE COFFEEのいちばんの願いです。
あなたのことも、教えてください
FUKUSUKE COFFEEの読み物は、私たちが一方的に「伝える」ためのものではなく、みなさんと一緒につくっていきたいと考えています。
・このコーヒー、どう選べばいい?
・プレゼントで失敗しないコツを知りたい
・浅煎りって、正直よくわからない
・こんな話、読んでみたい
・最近こんなことで悩んでいます
などなど、どんな小さなことでも大丈夫です。
ふと感じた疑問や、知りたいこと、悩んでいることを、そっと教えてください。
いただいたお声は、次の読みものや商品づくりのヒントとして、ひとつひとつ、大切に活かしていきます。

FUKUSUKE COFFEE ROASTERY 愛知県安城市から”福を届ける”コーヒーロースタリー



