贈りものを用意しようとしたとき、ふと立ち止まることはありませんか?
「のしってなんのことだろ…」
「友人へのちょっとしたお礼なのに、のしは堅すぎるかな?」
「逆につけないと、失礼になってしまうのかな…」
そんなふうに迷う気持ち、よくわかります。
贈りものを楽しく選んだあとに、熨斗の選択などが出てきて急に不安になりますよね。
結論からお伝えすると、のしが必要かどうかは「シーンによって変わる」というのが答えです。
フォーマルな場面では必要ですが、カジュアルな贈りものなら、なくても失礼にはなりません。
この記事では、のしをつけるべきシーンと、つけなくてもいいシーンをわかりやすくご紹介していきます。
さらに、表書きの書き方や、地域による違い、筆記具のマナーまで、贈りもので悩みがちなポイントをまとめました。
読み終わるころには、「この場合はのしをつけよう」「今回はいいかな」と、ご自身で判断できるようになっていれば嬉しいです。
ぜひ、ギフト選びの参考にしてみてくださいね。
そもそも「のし」って何だろう?

のしについて考える前に、まずは「のし」とは何かを簡単にご説明しますね。
「のし」は、正式には「熨斗鮑(のしあわび)」といいます。
その昔、薄く伸ばして乾燥させた鮑(あわび)を、縁起物として贈りものに添えていたのが始まりです。
鮑は栄養が豊富で長持ちすることから、「長寿」や「繁栄」の象徴とされていました。
伊勢神宮への奉納は2000年以上も続いているといわれ、古くから大切にされてきた日本の文化なんですね。
現代では、本物の鮑を添えることはなくなり、紙を折って作った「折り熨斗」や、印刷された「のし紙」が使われるようになりました。
のし紙をよく見ると、右上あたりに細長い六角形の飾りがついていますよね。

あの黄色い部分が、鮑を模したもの。
つまり「のし」の本体なんです。
中央の紐のような飾りは「水引(みずひき)」と呼ばれ、のしとは別のものになります。
ただ、一般的には「のし紙」全体を「のし」と呼ぶことが多いので、この読みものでもそのようにお話ししていきますね。
「のし紙」と「掛け紙」の違い
ここで、よく混同されがちな「のし紙」と「掛け紙」の違いについてご説明します。
この違いを知っておくと、シーンに合わせた正しい選択ができるようになりますよ。
のし紙(慶事用)

右上にのし飾りがついた紙のこと。
お祝いごと(慶事)に使います。
のしには「延す(のす)」という意味があり、「よいことが続きますように」という願いが込められています。
掛け紙(弔事用)

のし飾りがない紙のこと。
お悔やみや法事など、弔事のときに使います。
のしは縁起物なので、弔事には使いません。
水引だけが印刷された掛け紙を選びます。
大切なポイント
弔事の贈りものには「何もつけない」のではなく、「のし紙」ではなく「掛け紙」を使うというのが正しいマナーです。
お店で注文するときは、「のしをお願いします」ではなく 「掛け紙をお願いします」とお伝えいただくと確実ですよ。
ひと目でわかる、のしの要・不要

まずは、のしが必要なシーンと不要なシーンの代表的な例を一覧でご紹介します。
「自分のケースはどっち?」と迷ったとき、この表を参考にしてみてくださいね。
この中にない場合は、遠慮なくお問い合わせくださいね。
のしをつけるシーン(慶事・正式な贈答)
- お中元・お歳暮
- 結婚祝い
- 出産祝い
- 入学祝い・卒業祝い
- 内祝い(お返し)全般
- 新築祝い・開店祝い
- 快気祝い
- 長寿のお祝い(還暦・古稀など)
- ビジネスでの正式な贈りもの
- 目上の方への贈りもの
のしをつけなくてもいいシーン
- 友人への気軽な手土産
- 誕生日プレゼント
- クリスマスギフト
- 結婚挨拶の手土産(正式決定前)
- ご近所へのおすそ分け
- 少額のプチギフト
- バレンタイン・ホワイトデー
のし紙ではなく掛け紙を使うシーン
- お悔やみ・法事(弔事) → のし飾りのない掛け紙(白黒または黄白の水引)を使用
のしも掛け紙も使わないシーン
- 肉・魚・ハム・鰹節などの生もの → シンプルな包装か、のしなしの掛け紙を使用
- リボンラッピングがついている品物 → リボンとのしの併用は避ける
詳しくは、このあと順番にご説明していきますね。
のしをつけるのが正式なマナーとされるシーン
基本的な考え方として、「フォーマルな贈りもの」にはのしをつけるのが正式なマナーです。
具体的なシーンをご紹介しますね。
季節のご挨拶(お中元・お歳暮)
お中元やお歳暮は、日頃お世話になっている方への感謝を伝える、正式な贈りものです。
このような季節のご挨拶には、のしをつけるのが基本とされています。
表書きは「御中元」「御歳暮」とし、水引は紅白の蝶結びを選びます。
蝶結びは何度でも結び直せることから、「何度あってもうれしいこと」に使われる水引です。
お中元やお歳暮は毎年贈るものなので、蝶結びがぴったりなんですね。
近年は、親しい間柄であれば のしをつけずにカジュアルに贈るケースも見られます。
ただし、目上の方や取引先など、正式な関係性の相手には、のしをつけておくのが安心です。
お祝いごと(結婚・出産・入学など)
結婚祝いや出産祝い、入学祝いなど、人生の節目を祝う贈りものにも、のしをつけるのが正式なマナーです。
ここで気をつけたいのが、水引の選び方です。
結婚祝いには「結び切り」または「あわじ結び」を使います。
一度結んだらほどけないことから、「一度きりであってほしいこと」を表しているんです。
「離婚を繰り返さないように」という願いが込められているんですね。
出産祝いや入学祝いには「蝶結び」を使います。
お子さんの成長に関わるお祝いは、何度あってもうれしいことですからね。
この水引の使い分けは、古くから大切にされてきた日本の贈答文化です。
間違えると失礼にあたることもあるので、迷ったときはお店の方に確認してみてくださいね。
内祝い(お返し)
お祝いをいただいた際のお返しにも、のしをつけるのが正式なマナーとされています。
結婚内祝い、出産内祝い、入学内祝いなど、いただいたお祝いの種類に合わせて水引を選びましょう。
出産内祝いの場合は、表書きの下に赤ちゃんの名前を書くのが一般的です。
読み方がわかるよう、ふりがなを添えると親切ですね。
結婚内祝いの場合は、新しい姓、または夫婦連名で書きます。
ビジネスシーンでの贈りもの
取引先へのご挨拶や、仕事でお世話になった方へのお礼など、ビジネスシーンでの贈りものにも、のしをつけるのが正式です。
特にビジネスの場面では、マナーを守ることが信頼につながります。
「礼儀正しい方だな」という印象を与えるためにも、迷ったときはつけておくほうが無難ですよ。
表書きは「御挨拶」「御礼」などが使いやすいですね。
目上の方への贈りもの
上司や恩師、義理の両親など、目上の方に贈りものをするときは、のしをつけるのがマナーとされています。
たとえカジュアルな品物であっても、のしを添えることで、敬意を表すことができます。
のしをつけなくてもいいシーン

一方で、のしをつけなくてもいいシーンもあります。
カジュアルな贈りものや、親しい間柄でのやりとりでは、装飾や簡単なラッピングのほうがふさわしいこともあるんです。
友人への気軽な手土産
友人の家に遊びに行くときの手土産や、ちょっとしたお礼の品。
こういった気軽な贈りものには、正式にはのしをつける必要はありません。
むしろ、のしをつけると「何か改まった理由があるのかな?」と相手を戸惑わせてしまうこともあります。
きれいにラッピングされていたり、リボンがかかっていたりすれば、十分ですよ。
誕生日やクリスマスのプレゼント
誕生日プレゼントやクリスマスギフトは、日本の伝統的な贈答文化とは別の文化圏から来たもの。
これらには、のしではなくリボンや華やかなラッピングがふさわしいとされています。
和と洋を混ぜないほうが、すっきりとした印象になりますね。
結婚挨拶の手土産
意外に思われるかもしれませんが、結婚前のご挨拶で持参する手土産には、のしをつけないのが一般的とされています。
結婚挨拶は「これからよろしくお願いします」というご挨拶の場。
まだ正式に結婚が決まっているわけではないので、のしは控えるのがマナーです。
上品な包装紙で包んであれば、それで十分。
ただし、両家顔合わせなどフォーマルに行う場合は、紅白結び切りののしをつけることもあります。
ご家族と相談して、雰囲気に合わせて選んでみてくださいね。
プチギフトや少額の贈りもの
500円〜1000円程度のちょっとした贈りものに、立派なのしをつけると、かえってバランスが悪く見えてしまうことがあります。
小さな贈りものには、かわいらしいラッピングやシールのほうが 雰囲気に合いますよ。
のしをつけてはいけないシーン
のしをつけないほうがいいシーンに加えて、「つけてはいけない」シーンもあります。
知らずにつけてしまうと、相手に失礼になってしまうこともあるので、しっかり覚えておいてくださいね。
弔事(お悔やみ・法事)には「掛け紙」を
おさらいにはなりますが、のしは、もともと縁起物である鮑に由来しています。
つまり、お祝いごと(慶事)専用の飾りなんです。
お悔やみや法事など、弔事の贈りものにはのしをつけてはいけません。
ただし、「何もつけない」というわけではありません。
弔事には、のし飾りのない「掛け紙」を使います。 水引は白黒(関西では黄白も)で、結び切りを選びます。
【弔事でよく使う表書き】
- 志(香典返し・法要のお返し)
- 満中陰志(関西地方の香典返し)
- 御供(お供え物)
- 御仏前・御霊前(お供えの金封)
弔事のマナーは地域差も大きいので、不安なときは周囲の方や葬儀社に確認すると安心です。
生もの(肉・魚など)
これも意外と知られていないのですが、肉や魚、ハムなどの生ものには、のしをつけないのが正式なマナーです。
なぜかというと、のしの由来が「鮑」だから。
鮑は海産物、つまり生もの。
生ものを贈るときに、生ものを模したのしをつけると、「生ものが重なる」ことになってしまうんです。
鰹節、ハム、カニ、干物なども同様です。
生ものには、のしのない掛け紙を使うか、シンプルな包装にするのが正式とされています。
ただし、近年はこのルールを厳密に守らないケースも増えてきました。
お店によっては、ハムなどにものしをつけて販売していることもあります。
正式なマナーとしては「生ものにのしはつけない」と覚えておき、相手や状況に応じて判断するのがよいでしょう。
なお、焙煎されたコーヒーや加工されたお菓子などは 「生もの」には該当しませんので、のしをつけて問題ありません。
リボンがついている品物
洋菓子のギフトボックスなど、もともとリボンがついている品物に のしを重ねてつけるのは避けましょう。
のしは「和」の贈りもの文化、リボンは「洋」の贈りもの文化。
どちらも「飾り」としての役割を持っているので、重ねてしまうと、ちぐはぐな印象になってしまいます。
リボンがついている場合は、そのままで大丈夫ですよ。
内のしと外のし、どっちがいい?
のしをつけることが決まったら、次に迷うのが「内のし」と「外のし」の選び方かもしれません。
それぞれの特徴と、正式な使い分けをご紹介しますね。
外のし
包装紙の上からのし紙をかけるのが「外のし」です。
相手がひと目見て、贈りものの目的や贈り主がわかるのがメリット。
正式には、次のような場面で使います:
- 手渡しで贈るとき
- 「お祝いです」と明確に伝えたいとき
- 結婚祝い・出産祝いなど、慶事の贈りもの
内のし
包装紙の下(内側)にのし紙をかけるのが「内のし」です。
配送するときに、のし紙が汚れたり破れたりするのを防げます。
また、控えめな印象になるので、 内祝いなど「お返し」の場面でよく選ばれます。
正式には、次のような場面で使います:
- 配送で届けるとき
- 内祝い(お返し)を贈るとき
- 控えめに渡したいとき
地域による傾向の違い
実は、関東と関西で傾向が異なることをご存知ですか?
- 関東:外のしが多い傾向
- 関西:内のしが多い傾向
これは地域の慣習によるもので、 どちらが正しい・間違いというわけではありません。
迷ったときの判断基準
正式なマナーとしては、「手渡しは外のし、配送は内のし」と覚えておくと安心です。
ただし、近年はそこまで厳密に区別しないケースも増えています。
「内祝いだから必ず内のし」というわけでもなく、手渡しでも内のしにする方もいらっしゃいます。
また、配送方法も工夫され、外のしでも綺麗にお手元に届くよう、贈り物を取り扱うお店は慎重に梱包されることも増えてきました。
迷ったときは、贈る相手や状況に合わせて選んでみてくださいね。
水引の種類と選び方
のしをつけるとき、水引の種類も選ぶことになります。
水引の選び方を間違えると失礼にあたることもあるので、基本をしっかり押さえておきましょう。
蝶結び(花結び)

何度でも結び直せる蝶結びは、「何度あってもうれしいこと」に使います。
使用するシーン:
- お中元・お歳暮
- 出産祝い・出産内祝い
- 入学祝い・卒業祝い
- 引っ越し祝い
- 長寿のお祝い(還暦・古稀・喜寿など)
- 一般的なお礼・ご挨拶
季節のご挨拶や、お子さんの成長に関わるお祝いに使いますね。
結び切り(あわじ結び)

一度結んだらほどけない結び切りは、「一度きりであってほしいこと」に使います。
使用するシーン:
- 結婚祝い・結婚内祝い
- 快気祝い・快気内祝い
- 弔事(のしなしの掛け紙で)
結婚は一度きりであってほしいお祝い。
快気祝いも、病気が繰り返されないことを願う意味があります。
※注意:結婚祝いに蝶結びを使うのはマナー違反です。
「何度も結婚を繰り返す」という意味になってしまうので、必ず結び切りを選んでくださいね。
水引の色について
慶事(お祝いごと):
- 紅白(一般的なお祝い)
- 金銀(結婚祝いなど、特に格式の高いお祝い)
弔事(お悔やみごと):
- 白黒(関東で多い)
- 黄白(関西で多い)
贈る相手の地域の慣習を確認しておくと安心です。
表書きと名前の書き方

のし紙には、「表書き」と「名入れ」を書きます。
正式なマナーをご紹介しますね。
表書きの位置と内容
表書きは、水引の上(中央)に書きます。
贈りものの目的を伝えるための文言です。
よく使われる表書き:
| 用途 | 表書き |
|---|---|
| 季節のご挨拶 | 御中元・御歳暮 |
| お祝いごと全般 | 御祝 |
| 結婚祝い | 寿・御結婚御祝 |
| 出産祝い | 御出産御祝・御祝 |
| 入学祝い | 御入学御祝・御祝 |
| お返し全般 | 内祝 |
| お礼 | 御礼 |
| ご挨拶 | 御挨拶・粗品 |
迷ったら「御礼」にしておくと、幅広く使えますよ。
4文字の表書きについて
「死」を連想させる「4」の数字は、縁起が悪いとされることがあります。
そのため、正式なマナーとしては、4文字の表書き(例:「入学御祝」)は避け、「御入学御祝」のように5文字にすることが推奨されています。
ただし、近年は「入学御祝」「出産御祝」なども 広く使われるようになっています。
特に気にされる方への贈りものや、正式な場面では、5文字にしておくと安心です。
名入れの書き方
水引の下(中央)に、贈り主の名前を書きます。
【個人の場合】
フルネームを書くのが正式です。
親しい間柄なら姓のみでも問題ありません。
【連名の場合】
右側から目上の方(または年長者)の名前を書きます。
3名以内なら全員の名前を並べ、4名以上なら「代表者名」+「外一同」と書くのが正式です。
【会社の場合】
会社名+代表者名、または 部署名+一同(例:「営業部一同」)など。
【出産内祝いの場合】 赤ちゃんの名前のみを書きます。
読み方がわかるよう、ふりがなを添えると親切です。
【結婚内祝いの場合】
新しい姓、または夫婦連名で書きます。
筆記具のマナー

のし紙に書く場合の筆記具にも、正式なマナーがあります。
【正式な筆記具】
- 毛筆(黒墨)が最も正式
- 筆ペン(濃い黒)
- 太字のサインペン・フェルトペン(濃い黒)
【避けるべき筆記具】
- ボールペン(軽い印象を与える)
- 鉛筆・シャープペンシル
- 黒以外の色
- 薄い色のペン
【弔事の場合】
薄墨の毛筆・筆ペンを使います。
「悲しみの涙で墨が薄くなった」という意味が込められています。
また、文字は楷書で丁寧に書くのがマナーです。
自己流の崩した文字は避けましょう。
近年は印刷されたのし紙を使うことが多くなり、手書きの機会は減っています。
ただし、手書きで書く場面もありますので、基本的なマナーは覚えておくと安心ですよ。
短冊のしという選択肢
「短冊のし」をご存知ですか?
通常ののし紙を細長い短冊状に簡略化したもので、使う方が増えています。
短冊のしとは
のし紙の略式版で、短冊のような細長い形をしています。
正式なのし紙に比べて控えめな印象になり、使う紙も少ないことから、エコの観点でも注目されています。
短冊のしを使ってもよい場面
短冊のしは略式ですが、マナー違反ではありません。
次のような場面で使うことができます。
- のし紙をかけにくい小さな品物
- 控えめに贈りたいとき
- カジュアルな印象にしたいとき
- 相手に気を遣わせたくないとき
正式な場面では通常ののし紙を
ただし、目上の方や正式な贈りものには、通常ののし紙のほうが見栄えがよく、きちんとした印象を与えることができます。
正式なマナーを重視する場面では、通常ののし紙を選んでおくのが無難です。
貼る位置
短冊のしは、品物の右上に貼るのが基本です。
弔事用は左上に貼る地域もあります。
北海道では中央右に貼る習慣があるなど、地域差もありますので、迷ったら右上に貼れば問題ありません。
地域によって異なる慣習
のしには、地域による違いがあることも 覚えておくと安心です。
正式なマナーを知った上で、相手の地域の慣習にも配慮できると、より丁寧な贈りものになりますよ。
関東と関西の主な違い
| 項目 | 関東 | 関西 |
|---|---|---|
| 内のし・外のし | 外のしが多い | 内のしが多い |
| 結婚祝いの表書き | 「寿」が多い | 「御結婚御祝」が多い |
| 弔事の水引の色 | 白黒 | 黄白も使用 |
| 香典返しの表書き | 「志」 | 「満中陰志」 |
その他の地域の慣習
- 大阪南部、和歌山、三重の一部では、お祝いの表書きを朱色(赤)で書く習慣がある
- 京都では、出産内祝いに赤ちゃんの写真や名前を記した 「ベビーカード」をつける習慣がある
地域差への対応
地域によって細かいルールが異なることがありますので、特に冠婚葬祭の贈りものでは、贈る相手の地域の慣習を確認しておくと安心です。
不安なときは、相手の地域のお店や、周囲の方に聞いてみるのもいいですね。
迷ったときの3つの判断ポイント

ここまで読んでいただいても、「自分のケースはどうだろう…」と 迷うこともあるかもしれません。
そんなときは、 次の3つのポイントで考えてみてください。
1. 相手との関係性は?
目上の方・正式な関係の相手: → のしをつけておくのが無難
親しい友人・家族: → カジュアルなラッピングで問題なし
「この人の前で、敬語を使うかな?」と 想像してみると、判断しやすいかもしれませんね。
2. どんな「名目」で贈る?
「お中元」「内祝い」「御祝」など、明確な名目がある: → のしをつけましょう
「ちょっとしたお礼」「遊びに来てくれたから」など、カジュアルな理由: → のしはなくて大丈夫
「表書きに何と書くか」をイメージしてみると、のしが必要かどうか、見えてくることがありますよ。
3. 相手はどう受け取るだろう?
最後は、相手の立場で考えてみること。
「のしがついていたら、かしこまりすぎるかな?」
「のしがないと、失礼に思われるかな?」
相手の性格や、お互いの関係性を思い浮かべながら、ちょうどいい距離感を探ってみてくださいね。
迷ったら「つけておく」が安心
最終的に迷ったら、「つけておく」ほうを選ぶのが無難です。
のしをつけて失礼になることは、まずありません。
つけるべきところでつけなかった場合は マナー違反になることがありますが、つけなくてもいい場面でつけた場合は、「丁寧な方だな」という印象になりますよね。
のしに関するよくある質問
のしについて、よくある疑問をまとめました。
Q. 表書きは何と書けばいい?
贈りものの目的によって変わります。
迷ったら「御礼」にしておくと、幅広く使えますよ。
代表的な表書きは、この記事の「表書きと名前の書き方」の項目を参考にしてみてくださいね。
Q. 名前は書かなきゃダメ?
正式なマナーとしては、表書きの下に贈り主の名前を書くのが基本です。
ただ、ごく親しい間柄で、名前を書かなくても誰からかわかる場合は、省略することもあります(無地のし)。
ビジネスシーンや正式な贈りものでは、きちんと名前を入れておきましょう。
Q. 会社名は入れたほうがいい?
ビジネスシーンでは、会社名を入れるのが一般的です。
会社名を上に、担当者名を下に書くか、会社名のみを書くか、状況に応じて選んでみてください。
個人的なお礼の場合は、会社名は入れなくて大丈夫ですよ。
Q. 連名の場合、名前の順番は?
正式なマナーとしては、右側から目上の方、または年長者の名前を書きます。
夫婦連名の場合は、一般的に右に夫、左に妻の名前を書きます。
Q. のしをつけ忘れて渡してしまった…
大丈夫ですよ。
のしがなかったからといって、贈りもの自体が台無しになるわけではありません。
気になるようでしたら、後日「先日はのしをつけ忘れてしまいました」とひとこと添えれば十分です。
大切なのは、贈る気持ち。
相手もきっとわかってくださいますよ。
Q. 1つの品物に2種類ののしをつけてもいい?
いいえ、1つの品物に複数ののし紙をつけるのはマナー違反とされています。
「御礼」と「御祝」など、複数の気持ちを伝えたい場合は、どちらか1つを選び、 メッセージカードで補うといいですね。
Q. 無地のしってなに?
表書きや名入れをしないのし紙のことです。
ちょっとしたお礼やご挨拶、 控えめに贈りたいときに使うことがあります。
正式な場面では表書き・名入れをするのが基本ですが、カジュアルな場面では無地のしも選択肢のひとつです。
おわりに

のしが必要かどうか、少しすっきりしていただけたでしょうか。
この読みものでお伝えした内容をまとめると:
【基本の考え方】
- フォーマルな贈りもの → のしをつける
- カジュアルな贈りもの → リボンやラッピングでOK
- 弔事 → のしではなく掛け紙を使う
- 迷ったら → つけておくのが安心
【正式なマナーと、近年の傾向】
のしのマナーには、長い歴史の中で培われてきた正式なルールがあります。
知っていると、なんだか少しちゃんとした大人になれた気がしますよね。
一方で、近年は 「そこまで厳密に気にしない」という方も増えてきていることも事実だと思います。
どちらが正しい・間違いということではなく、正式なマナーを知った上で、状況に応じて判断する というのが、現代の贈りもののスマートな考え方だと思います。
特に、目上の方や正式な場面では、正式なマナーに沿っておくのが安心です。
親しい間柄やカジュアルな場面では、少しルールを緩めても問題ないことが多いですよね。
大切なのは、「相手にどんな気持ちを届けたいか」ということ。
のしがあってもなくても、「届けたい」と思う気持ちがあれば、きっと相手に伝わるはずです。
この読みものが、あなたの贈りもの選びのお役に立てばうれしいです。
あなたのことも、教えてください
FUKUSUKE COFFEEの読み物は、私たちが一方的に「伝える」ためのものではなく、みなさんと一緒につくっていきたいと考えています。
・このコーヒー、どう選べばいい?
・プレゼントで失敗しないコツを知りたい
・浅煎りって、正直よくわからない
・こんな話、読んでみたい
・最近こんなことで悩んでいます
などなど、どんな小さなことでも大丈夫です。
ふと感じた疑問や、知りたいこと、悩んでいることを、そっと教えてください。
いただいたお声は、次の読みものや商品づくりのヒントとして、ひとつひとつ、大切に活かしていきます。

FUKUSUKE COFFEE ROASTERY 愛知県安城市から”福を届ける”コーヒーロースタリー

