洗い物を片づけて、洗濯機を回して、次はメールの返信。
やることリストが頭の中をぐるぐる回っているとき、ふと気づくともうお昼を過ぎていた。そんな経験、ありませんか。
忙しい日は、一日があっという間に終わってしまいます。家事と仕事のあいだに休む時間なんて、とてもじゃないけど取れない。そう感じるのは自然なことだと思います。
でも、ここでひとつだけ提案させてください。
3分だけ、手を止めてみませんか。
頭を休ませるには、五感を使うといい
休憩中もつい頭が動いてしまう、という方は少なくないと思います。座ってお茶を飲んでいても、気づけば次の段取りを考えている。体は止まっているのに、脳だけがずっと働いている状態です。
なんなら、ちょっとメールの返信だけでも…と体が動いてしまったり。

これ、「休もう」と意識するだけではなかなか止まりません。頭って、空白を嫌うんですよね。何もしないでいると、勝手にやることリストを再生し始めるような感覚があるのではないでしょうか。
そこで使えるのが、コーヒーです。

正確に言うと、コーヒーの香りや温度や味を「感じること」に意識を向ける、という方法です。
カップを両手で包んで、手のひらに伝わる温度を感じる。立ち上る湯気の香りを、鼻からゆっくり吸い込む。一口含んで、舌の上でどんな味がするか追いかけてみる。
こうやって五感に意識を集中させると、頭の中で回っていた「次にやること」がふっと静かになります。考えごとをやめようとするのではなく、別のことに集中することで、結果的に脳が休まるんですよね。
コーヒーは、この切り替えにちょうどいい飲みものだと思っています。香りが強くて、温度がはっきりしていて、味に奥行きがある。ぼんやりしていても、五感が勝手に反応してくれるんです。
三浦の3分間の話
三浦もお店の営業中、仕事の休憩中にコーヒーを飲む時間があります。ただ以前は、カップを持ちながら次の焙煎の段取りを考えたり、豆の在庫を数えたりしていました。

あるとき、「これは休んでいるんじゃなくて、立ったまま仕事しているだけだな」と気づいたんです。
それからは、コーヒーを飲む3分間だけは味と香りに集中するようにしました。焙煎したての豆で淹れたコーヒーは、冷めていくあいだに香りがどんどん変わります。そこに意識を向けていると、3分はあっという間で、でも終わったあとは頭がすっきりしている。
たぶん、焙煎中にずっと使っていた「判断する脳」を、「感じる脳」に切り替えているんだと思います。
忙しい日の、簡単なコーヒーの用意
ハンドドリップで丁寧に淹れる時間がない日もあります。というか、忙しい日はそっちのほうが多いかもしれません。
そういうときは、ドリップバッグがおすすめです。お湯を注ぐだけで、しっかりした味わいのコーヒーが手軽に楽しめます。

もうひとつ、意外と知られていない方法として、マグカップにコーヒーの粉を直接入れてお湯を注ぐやり方があります。
粉は少し細かめに挽いたものを10gほど。お湯を150gくらい注いで、2分ほど待つ。上澄みをそっとすすれば、それだけで香りのあるコーヒーが飲めます。茶こしがあれば、それで漉してカップに移してもいい。
大事なのは淹れ方の丁寧さよりも、飲むときの3分間をどう過ごすか。準備は手軽でいいんです。
場所を変えると、切り替わりやすくなる

もうひとつ、ちょっとしたコツがあります。
コーヒーを飲むとき、いつもの作業場所から少しだけ離れてみてください。ほんの2歩でも3歩でもかまいません。
パソコンの前で飲むと、つい画面に目がいきます。キッチンで飲むと、シンクの洗い物が気になる。視界に「やるべきこと」が入ってくると、せっかく五感に集中しても脳がそっちに引っ張られてしまいます。
窓のそばに立って外を見ながら飲む。ベランダに出て空気ごと味わう。それだけで、五感への集中がぐっと楽になります。
3分後の自分が、少しだけ軽い

3分のコーヒーブレイクで、劇的に疲れが取れるかと言われると、正直そこまでではないかもしれません。
ただ、頭の中のざわざわが少し収まって、「もうちょっとやれそうだな」という感覚が戻ってくる。五感をしっかり使った3分間は、ぼんやり過ごした10分間より、よほどリフレッシュになります。
忙しい毎日の中で自分に「休んでいいよ」と許可を出すのは、案外むずかしいことです。やることが残っているのに座ってコーヒーを飲むなんて、サボっているような気がしてしまう。
でも、3分です。3分だけ。
香りを嗅いで、温度を感じて、味を追いかける。それだけで、脳は勝手に切り替わってくれます。
自分のために、お湯を沸かそう

お子さんのごはんをつくるとき。家族のお弁当を詰めるとき。仕事の資料をまとめるとき。
毎日たくさんの「誰かのため」をこなしているあなたに、ひとつだけお願いがあります。
1日に一度でいいので、自分のためだけにお湯を沸かしてみてください。
ケトルのスイッチを押す。お湯が沸くのを待つ。カップにコーヒーを注ぐ。そして3分間、目の前の一杯だけに集中する。
たった3分のコーヒーブレイク。短い時間ですが、きっとあなたの午後をほんの少しだけ軽くしてくれると思います。
忙しい日こそ、どうかご自分にもひと息の時間を。
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FUKUSUKE COFFEE ROASTERY 愛知県安城市から”福を届ける”コーヒーロースタリー

